2015年8月8日土曜日

おやじ狩り


搶奪中年男性上班族

おやじ狩り


おやじ狩り(おやじがり)とは、主に会社員の男性を、複数の若者が徒党を組んで襲撃し、
金品を強奪すること。路上強盗の一種である。


俗に「オヤジ」と呼ばれる中年男性を標的とした強盗・傷害などの犯罪。

路上で襲撃して金品を強奪する。
援助交際をしようと寄ってきたオヤジの弱みを握り、恐喝する。

この呼称は犯人が若年層の場合に限り、犯人が同じ中年や老人であった場合はただの強盗である。


平成12年警察白書


2011年7月、時の財務大臣野田佳彦が、たばこ税・酒税の率加算案を、タバコと酒が成人の嗜好品であることからおやじ狩りと同様に評したことがある。




路上犯罪は男女を問わず気をつけたいもの。


ひったくりや強盗事件は言うに及ばず、ギスギスした世相を反映してか電車内や駅構内でのトラブルは増加している。






中高年男性をターゲットにした“おやじ狩り”もあとを絶たない。




こうした被害を避けるにはどうしたら良いのか。





人口の多い都市で起きやすい


人口が多い都市であっても、犯罪者は人目を嫌いますから、夜間に人の通行が少なくなるベッドタウンで起きやすいということが想像できます。


たとえば、少し前まで大阪とワースト1位を争っていた千葉県で、高台の上に家が立ち並び、谷間のようになった部分に道路を通す住宅開発をした地域がありました。




そこでは下の道に人目が行き届かないため、ひったくりや泥棒が多発したという構造的な問題がありました。そうした場所では、誰もがターゲットになり得ます。男性でも遅い時間に帰宅する際は、十分に注意が必要です。




路上はオープンな場所ですので、犯罪に遭わないようにするには、難しいものがあります。

 基本は、「人目がない時間に出歩かないこと」。どのような犯罪であっても、人目がない場所は危険です。遠回りであっても、明るく、人通りの多い道を歩いてください。帰宅時など、どうしても遅い時間帯に、暗くて人通りの少ない道を通る場合は、男性であっても注意を怠らないことです。




「おやじ狩り」という単語が警察の白書に登場したのは、1997年のことです。「グループで短絡的に重大事件を引き起こす傾向がみられる。」という事例として、男子高校生7人が、遊ぶ金欲しさから会社員に因縁をつけ、取り囲んで殴る蹴るの暴行を加え、セカンドバッグを強取したという千葉の事件が挙げられています。


言葉のマジックで、路上強盗を「おやじ狩り」と言い換えてしまうと、遊びの一種のような軽い印象を受けますが、その罪は重いものです。こうした言い換えは、意味をねじ曲げ、犯罪を助長する可能性があります。売春を援助交際と呼ぶのも同様です。売春と言うと抵抗がありますが、援助交際と言うと、ちょっとしたお小遣い稼ぎのように受け取られ、抵抗感が薄れるのではないでしょうか。「コンビニ強盗」にしても、コンビニと言う言葉がついたことで手軽に行える印象を与えます。こうした言葉の印象で、凶悪犯罪だと認識されにくいのは大きな問題です。


犯罪は刑法では、「凶悪犯、粗暴犯、窃盗犯、知能犯、風俗犯、その他刑法犯」の6種類に分類されます。中でも社会的に影響が大きい「殺人、強盗、放火、強姦、略取誘拐・人身売買、強制わいせつ」の6つの罪種を、重要犯罪としています。人の命に関わる「殺人、強盗、放火、強姦」の4つの凶悪犯罪は、どれも重要犯罪で罪も重くなります。




たとえば強盗罪は、法定刑で最低でも5年以上の有期懲役です。脅して負傷させた強盗致死傷罪になると、刑法240条で「強盗が、人を負傷させたときは無期又は六年以上の懲役に処し、死亡させたときは死刑又は無期懲役に処する」と、たいへん重い罪に問われます。




力の弱い女性ではなく、お金を持っていそうな男性を相手にするため、複数の人間で行います。特に、相手が弱そうに見えたり、酔っぱらっていたりするなど、勝てそうな状態の時が狙われます。狙われないためには、背筋を伸ばし油断している様子を見せないこと。



日常のトラブルは寛容の心で

 お金目的ではない路上犯罪もあります。無差別殺人や通り魔は、ニュースでも大きく報道されますが、実は警察のデータではそうした犯罪のカテゴリーはありません。傷害や殺人となります。

 それよりもっと身近なところで急増しているように思えるのが、駅や電車内などでのトラブルです。駅員に暴行したり、乗客同士が言い争いから殴りあいになったり。以前からありましたが、遭遇することが多くなった気もします。

 最近の世の中がギスギスしていたためか、ストレスが溜まっているのか。統計データがあるわけではありませんが、ちょっと肩がぶつかっただけでトラブルに発展することも多いようです。

 こうしたトラブルに巻き込まれないためには、絡まれたらとりあえず謝って逃げるというのが良いのかもしれません。もちろん、暴力を振るわれたら傷害事件ですから、警察や駅員に通報してください。「痴漢!」などと言われた時には、やってもいないのに謝ってはいけませんが、接触したとかぶつかったぐらいでしたら、こちらが寛容になって余裕のある応対を心がけたいものです。

 たとえば、すれちがう時にお互いちょっと肩をずらして、会釈する。足を踏まれたら「痛いっ」と文句をいうかわりに「足を出していて失礼」と先に謝る。これは「江戸しぐさ」を参考にした応対です。

 「江戸しぐさ」は、マナーキャンペーンのポスターなどで見かけたことがある方もいると思います。もともと、江戸時代の商人たちの、人間関係を円滑にするための知恵や行動哲学だそうですが、礼儀作法といった堅苦しいものと考えずに、互いが気持ちよくいられるための気配り、マナーといったものですから、日常の行動にとりいれてみてはいかがでしょう。







相手のマナーがなっていなくても、売り言葉に買い言葉でケンカしては同じレベルになってしまいます。居丈高な相手には、勝ったと思わせておいて、こちらが譲ってあげたと思えば良いのです。

 肩がぶつかったなど、ちょっとしたことで“切れる”のは、精神的に余裕がないためではないでしょうか。現代は何事にも効率を求め、余裕がありません。余裕があれば、簡単に怒ったりはしないと思うのです。そのためには、ギリギリで余裕のない行動はやめて、混雑した電車は避けて、次の電車に乗るぐらいの時間的余裕を持って、行動したいものです。
110番通報の正しいかけ方




もし万が一、犯罪に遭った場合は、一刻も早く警察に通報してください。




110番に電話すると、近くの通信指令センターにつながります。担当者は何が起きたか、起きた時間や場所などを聞いてきますので、落ち着いて答えてください。

 ここで気になるのが、自分がいる場所をどう伝えるかです。家でなにかあった時には、自宅の住所を伝えれば済みますが、路上では、その場所の位置がすぐにはわかりません。

 その場合は、まず周囲の建物の住居表示や自動販売機などの管理番号を探しましょう。それが見つからなくても、信号機の制御機(信号にとりつけられたボックス)や、電柱の識別番号(電柱につけられたプレート)などでも場所が分かるようになっています。




こちらが動転していても、担当者が冷静に誘導して何を見たら良いか教えてくれますから、心配しないで通報してください。



「路上犯罪から身を守る」チェックポイント

大都市で多く発生している
“おやじ狩り”など、成人男性もターゲットになる
人目がない場所や時間に気をつける
路上強盗に遭い逃げられないと判断したら、抵抗しない
大金を持ち歩かない
混んでいる電車や車両を避けるなど、時間や精神に余裕を持って行動する





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